介護士として働いていると、看護師とのかかわりで悩むことってありませんか?
実際、看護師との関係に悩む介護士が多い気がするのです…。
「介護職の人間関係は良いのに、看護師とうまくいかない… 」
「なんで看護師はあんな態度とるんだろう」
「どうやったらうまく付き合えるかな」
と悩んでいる方はこの記事を読んでみてください。
看護師とうまくいかなくて悩んでいる人
看護師とうまく付き合いたいと思っている人
目次
看護師とうまくやるにはどうしたらいい?
介護士と看護師が良い関係をつくっていくには、看護師を知ることが大事です。
看護師の考え方や介護職にもつ不満の傾向など、看護師についてわかったことがあるのでまとめてみました。
介護士と看護師がうまくいかない理由は?
うまくいかない理由①立場の違い
介護施設での看護師は、たとえるなら、病院でいう医師のような存在です。看護師からすると、病院であれば医師がいますが、介護の現場には看護師しかいないのです。急変が起これば介護士を動かす立場、指示を出す立場。
看護師が介護士の責任をとることになる場合もあり得ます。
「介護士のミスで責任とることになるのイヤだからちゃんとして!」と言っている看護師がいました。
大きなリスクをかかえて仕事しているので、厳しくもなってしまうんです。介護施設で働く看護師は、病院で働くのとはまたちがったリスクをかかえているんですよね。
こういった看護師がおかれている背景を想像すると、介護士に厳しいのもすこし理解できませんか?むだに『なんであんな態度とられるんだろう…』とへこまずに済むときもあります。
うまくいかない理由②看護と介護の違い
利用者を医療面からみる看護師と生活面からみる介護士では、視点が違う分、考えが違うこともあります。介護士に介護観があるように、看護師にも看護観があるからです。
現場で働いていると介護士と看護師の考え方の違いを感じることがありますが、意見が違った場合に気をつけるポイントは、言い方です。言い方で摩擦はだいぶ避けられます。
熱くなってつい強い口調になってしまったり、看護師が否定されたと感じてしまうような言い方は絶対ダメです
会話をしていて「でも~…」と否定的な言い方をしてしまう人は要注意。プライドが高い看護師はそれだけでシャットダウンする人もいます。わたしもつい「でも」という言葉が出てしまいがちなので、看護師の話を聞いていて”それは違うんだけどなぁ…”と感じたときには、一言めに出てしまわないように気をつけています。
なぜか看護師と衝突してしまう人と、うまく話せる人っていますよね?言い方ひとつで衝突は避けられるので、言い方はほんとに大事だと思います。
うまくいかない理由③介護施設と病院の違い
病院で働いてきた看護師は病院とのギャップに驚くようです。
病院だったらできる処置を介護施設ではできない、病院にはあった処置道具も介護施設にはない…。
「病院だったらこうするのになんでここはこうしないの!?」というジレンマが介護士に向いてしまうこともあります。
看護師が病院と施設の違いに慣れるまで、とあたたかい気持ちでかかわりましょう。
うまくいかない理由④介護士の姿勢にイライラ
看護師は、看護観をしっかりもっています。介護観をもっていないような対応をしている介護士は、そんな看護師の目には“なにも考えてないのかな”と映ります。
看護師にとってはそれが許せないポイントにもなります。
介護観をもたずゆるく働いていると見えると、看護師に厳しい態度をとられてしまうこともあります。
うまくいかない理由⑤相性が合わない
人と人なので相性はあると思います。
とくに、初対面で”なんか好きになれない”と看護師に思われてしまうと、挽回がなかなかむずかしい…。
”なんか好きじゃない”と思われてしまったら悲惨な現実が待っています…それは回避しましょう
第一印象はそのくらい大事です。
- 自分から挨拶をしない人
- 態度が大きいと言われたことがある人
この2つに当てはまる人はとくに気をつけましょう。
うまくいかない理由⑥介護の仕事、看護の仕事、のとらえ方の違い
看護師がやること、介護士がやること、と仕事に対する認識の差があるとうまくいかないです。
たとえば、看護師からすると”それは介護の仕事だから”と思うことが、介護士からすると”そこは区別しないで看護師が協力してくれてもいいとこなのにー…”と食い違ってしまうとうまくいかないことになります。
医療面以外は、基本的に介護士がやるというスタンスでいると、むだに期待して腹が立つことを減らせて、やってくれたことに感謝できます。
忙しすぎるとそう思う余裕がもてないときもありますけどね
うまくいかない理由⑦介護士に求める医療知識のレベルが高い
看護師が、”このくらい知ってて当たり前でしょ”という医療知識を介護士が知らないことで、”こんなことも知らないの!?”といったことが起きます。介護士になりたてや経験が少ないと起こりがちなことです。
言われた介護士としては、”知らないよ…”なんて思って落ち込んでしまうこともありますよね…。わたしも新人のころは知識がないことで看護師をおこらせてしまっていました。
「介護の人って、学校でバルーンのこととか習わないの?」「薬のこととか学校でやらないの?」と看護師は、介護士が学校でどんな勉強をしてくるかまではわかりません。介護の現場では、バルーンや薬も必要な知識なのですが、介護学校ではそこまで学ばないんですよね。経験を積みながら、自分で勉強するしかないのです…。
性格悪いと思ってしまう看護師の特徴
介護士と看護師がうまくいかない理由について話してきました。
たいへんな看護の仕事は理解しているつもり…それでも、”苦手”、”性格悪い”と思ってしまう看護師に出会ってしまうときはきます…。
”どうしても苦手”…と思ってしまうような、性格悪い看護師の特徴についてこれから話していきます。
- 挨拶しても無視
- 好き嫌いを態度に出す
- 人格を否定する言い方をする
- 他人のミスに厳しいが自分には甘い
- 見下す発言が多い
- 自分のミスは認めない
- 悪口が多い
- 人を見て態度を変える
- 仕事をやらない(人を見て仕事をする)
看護師だけに原因があるばかりではありませんが、こんな看護師がいたらやりにくいですよね。どんな職場にいっても、残念ながらこういう看護師はいます…。看護師にかぎらずどんな職場にも合わない人の1人や2人はいると思いますが…。
指導が厳しかったとしても、尊敬できる看護師だったらやりにくいとは感じませんよね。
「厳しい」と「性格悪い」を見分けて、尊敬できる看護師の仕事の姿勢は学ぶ気持ちをもてると良いですね。
あんな態度とるのに?実は性格が悪いわけじゃない看護師
上記で、性格悪い看護師の特徴について話してきました。
しかし、きつい看護師=性格が悪い看護師ではありません。言い方がきついとしても、言われた内容を意識してみてください。あなたにとって必要な知識や経験になることではないですか?
きつく言われると、つい、「そんな言い方じゃなくても…」と言い方のほうに意識が向きがちです。言われたときは落ち込んでしまうこともあると思います。そんなあなたにこの言葉を…。
「落ち込むな、気にはしろ」
厳しく言われたことで、そのことは忘れられない経験となり、今後のあなたの財産になります。看護師は、「仕事は仕事」と割り切っている人が多いので、きついことを言われても、「仕事として必要なことを言ってくれたんだな」と受け取れたら良いですね。
ただし、看護師に言われた内容がはちゃめちゃ、いつも言っていることが違う、感情的に怒っているだけ、というきつい看護師は例外です。いちいち受け取っていたら、メンタルがやられてしまいます。
見破られない受け流しの術を身につけましょう
苦手意識をすこしでもなくして看護師とうまくやっていけるようになりたいですね。
言い方がキツい看護師について、優しい看護師が教えてくれたエピソード
言い方がきつくなってしまうのは、言い方なんて気にしていられないような忙しい環境で働いてきた看護師にはありがちだそうです。
たとえば、「どいてっ!」ととっさに言ってしまうような看護師とか…。
優しい看護師が、「忙しさでその言い方が当たり前になってしまったのもわからなくはない」と話してくれました。
介護施設では切迫したような状況はなかなかないので、看護師にそんな言い方をされたら”なんでそんな言い方…”と思ってしまうと思います。
いやな気持ちになりますよね。
厳しいのか、性格が悪いだけなのかの見極めは、普段の仕事に対する姿勢を見ていればわかると思います。
苦手な看護師と関わるときに気持ちがスーッと軽くなる考え方
理不尽な看護師にイライラしたり落ち込んだりしないように心を保つ方法です。
発想の転換をして、おもしろい視点で捉えるのも、ストレスを溜めない方法だと気づきました。
- 言い方がきつい場合→今日も言葉が切れてる~!切れすぎ切れすぎもう十分。
- 挨拶しても無視される→自分が挨拶することに意味があるよね~。 私は見返りを求めない、ブレない女。
- 悪口が多い→趣味が悪口なのか。趣味は大事だよね、うん。
といった感じです。(笑)
ふざけているように見えますが、理不尽な人に振り回されて精神的に病まないようにするには、こんなモチベーションも大事だと思います。
本当に性格が悪い看護師がいたら
自分にだけきつい、自分の悪口を聞こえるように言ってくるなど本当に性格が悪い人がいたら、信頼できる人や上司に相談してください。
上司に相談するって、けっこうハードルが高いですよね。”グチにとられたらどうしよう”とか”告げ口に思われちゃうかな…”とかいろいろ考えてしまう人もいると思います。でもメンタルが病んでしまってからでは遅いです。
上司に話すことで気持ちが軽くなるかもしれないし、シフトが合わないように調整してくれるかもしれません。アクションを起こしても、どうにもならない状況から抜け出せないなら、転職を考えたほうが良いと思います。
わたしは人間関係がドロドロだったところでとても悩んでいた時期があるのですが、そこから転勤になったとき。転勤先が良かったこともあって「こんな良い職場もあったんだぁ…」と気持ちがぱぁぁぁっと晴れる感じがしたのがわかりました。
性格の悪い看護師に悩まされ続けているなら、むだに身を削られつづける人間関係から離れて、自分に合う職場をさがしましょう。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
あんこでした。