『仕事がツライ…』『もう辞めたい』そう思いながら働いていませんか?
『介護の仕事はどこも大変』
わたしもそう思いながら働いてきましたが、転職して『こんなにラクな施設もあるんだ』と思える
夜勤専従の仕事を見つけました。
もう介護職はやめよう…そう思って転職活動をしていたわたしが、また介護職として復帰しようと思ったのは、『これは良いかも』と思える、夜勤専従の仕事を見つけたからです。
夜勤専従と一言でいっても、施設によって仕事量はかなり違うと思うので、今回の記事では、わたしが働いている夜勤専従の施設概要と仕事内容、メリットとデメリットについてお伝えします。
目次
施設概要
わたしが夜勤専従で働いている施設の概要です。
有料老人ホーム
- 要介護者数 約15人(夜間帯に巡視や排泄介助が必要な方の人数です)
- 平均介護度 1.5
- 夜勤者数 介護士1人、看護師1人
- 遅番 2人(19時退勤・20時退勤)
- 早番 2人(7:30出勤)
- 日勤 1人(8時出勤)
- 夜勤手当 2万円弱
- 5階建て
この施設に入った決め手は、平均介護度が低いということ、夜間帯にみる人数が少ないこと、夜間帯の利用者状況が落ち着いている、という魅力があったからです。人員体制は介護業界の中では手厚いほうだと思います。
その分、一人ひとりの介助は手厚いのでやることは多いですが、介護現場あるあるのバタバタとした忙しさはありません。
介護夜勤専従の仕事内容
16:30~ 日勤看護師から利用者の状態について申し送りを受ける
16:45~ ゴミ出し・夕食前の排泄介助・食堂へ移動介助
17:30~ 手指消毒・お茶の提供
17:45~ 配膳・食事介助・服薬介助
18:15~ 居室へ移動介助・口腔ケア・パジャマへ更衣介助・トイレ介助
20:00~ 食堂、食器類の片づけ・記録
21:00~ 巡視・排泄介助・記録
23:00~ 巡視・排泄介助・記録
1:00~ 2時間の仮眠
3:00~ 巡視・排泄介助・記録
5:30~ 起床介助・食堂へ移動介助
7:15~ 配膳・食事介助・服薬介助
7:45~ 居室へ移動介助・口腔ケア
9:00~ 朝礼・日勤職員へ夜間帯の申し送り
9:15~ 片付け・記録のまとめ
9:30 退社
巡視と排泄介助、コール対応がメインです。
その間、眠れず起きて来られる方もいるので、対応しながら記録を入れます。
いまの施設は巡視は2時間に1回です。
仮眠中は、看護師が巡視やコール対応してくれるので、仮眠室で休みます。
夜勤で1番忙しい時間帯は朝です。
朝食は7時15分から9時までなので、食事の時間に間に合うように起床介助を行います。
今はたらいている施設は介護度が低いので体力的な大変さは少ないですが、それでもやはり慌ただしい時間帯です。
介護夜勤専従のメリット
- 夜勤手当が高単価
- 勤務日数が少ない
- 朝目覚ましをかけなくても良い
- 夜勤入りと明けの時間を有効に使える
- 人間関係の煩わしさがない
- 居室担当や委員会などの担当がない
- 家族対応がない
夜勤手当が高単価
夜勤専従ではたらく場合、1勤務3万5千円という高単価を提示している会社もあります。
東京都内で、2万~3万5千円と単価に幅がありますが、やはり単価が高いところは理由が潜んでいるので、業務内容や人員体制を確認して『ここなら働けそうだな』という給料と仕事量の折り合いのつく施設を探す必要があります。
わたしは、給料が安くても負担の少ない施設が良いと思ったので、単価は夜勤専従としては低い2万円弱です。
勤務日数が少ない
夜勤専従の16時間ロング夜勤だと、1ヵ月あたり7~10回の勤務となります。
たとえば日勤だけではたらいている人は週5日勤務×4週=20日勤務となるので、夜勤専従は半分の回数で済みます。
わたしは、月に10回入っています。
朝目覚ましをかけなくても良い
早起きが苦手だけど早番もあるフルタイムではたらいている、という人は、早起きのストレスから解放されます。
好きな時間に起きて、夜勤までの時間を過ごせるのも夜勤専従の魅力です。
夜勤入りと明けの時間を有効に使える
業務がきついところだと帰ったら寝るだけ…となりがちですが、業務が比較的楽なところだと、明けの日でもそのまま起きてられます。
実際、わたしも前は、家に帰るとお昼前後には睡魔に襲われていましたが、今の施設は比較的楽なので、明けの日もやりたいことをやれています。
人間関係の煩わしさがない
日勤帯のスタッフと勤務時間が被らないので、めんどうな人間関係は少ないです。
ただし、2人体制の夜勤勤務の施設だと、一緒に組むスタッフとの相性がかなり重要になってきます。
相性がわるい人と組むと、夜勤時間がストレスになってしまいますよね。
居室担当や委員会などの担当がない
正社員は夜勤の時に担当や委員会のしごとなどやることがありますが、夜勤専従はありません。
夜勤の業務だけで良い、というのが夜勤専従の魅力です。
家族対応がない
宿泊対応している施設や看取り対応の施設は、夜間帯も家族面会がありますが、夜間帯は面会時間外なので、基本的に家族対応はありません。家族対応が苦手という人は、夜勤専従はおすすめです。
介護夜勤専従のデメリット
- 代わりがいない
- 孤独
- 勤務時間が長い
- 健康に良くない
代わりがいない
夜勤当日に休むことになった時には、管理者がシフトを調整します。
かなり申し訳ない思いをすることになるので、体調管理はもちろん気をつかいますが、やむを得ない事情で休むことになったときには、割り切るしかないと思ってます。(仕方のないことは仕方がない)
夜勤帯であろうと日勤帯であろうと”お互い様”と言い合えるくらいの余裕をもって働きたいですね。
孤独
担当フロアをひとりで見るような施設だと孤独を感じるかもしれません。転倒リスクのある利用者や、不穏、体調不良の利用者をひとりで見ることになるので、精神的な負担があります。体調不良の利用者がいて、バイタル測定しつつ普段よりこまめに巡視をしなくてはならないような時に、転倒リスクのある不眠の利用者が起きてくる…といったときに、ひとりで見る大変さを感じます。
いまの施設は看護師もいるので孤独ではありませんが、相性が良くない人と組むときは、『一人のほうがマシ…』とは思います。
勤務時間が長い
16時間のロング夜勤は、8時間勤務にくらべ体力も消耗します。拘束時間が長いのでストレスに感じる人は向いていません。
わたしは、今の施設は負担が少ないので、ロング夜勤でもストレスが少ないですが、以前はたらいていた施設は業務負担が大きかったので、夜勤がとてもストレスでした。
健康に良くない
体調を崩しやすい人は、夜勤生活で睡眠サイクルが変わり眠れない、疲れがとれない、なんだかだるい…と体に変化が出てしまいます。ホルモンバランスが崩れてしまうので、長い夜勤生活は健康のリスクが大きいといわれています。
わたしは、以前のフルタイムではたらいていた施設の精神的ストレスが大きかったので、夜勤専従の今よりも、以前の生活のほうが、健康にわるかったと思っています。
まとめ
今いる環境でストレスが長く続いている状態なら、転職を考えてみるのも一つの方法かなと思います。
今回の記事では夜勤専従の働き方についてご紹介しましたが、自分に合ったワークライフスタイルはなにより大切です。
『もう仕事辞めようかな…』と悩んでいる人は、求人を眺めてほかの施設を知るのも良いですよ。